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今人気のウォークインクローゼットについて深堀りして解説していきます【前編】

WRITER 木村 麻紀夫

2022/07/26

ウォークインクローゼットを採用したいと思われる方も多いのではないでしょうか。とはいえ、広さやタイプなどどれを選べば正解かわからない方もいるでしょう。

まずはウォークインクローゼットの概要からみていきましょう。
ウォークインクロゼット

ウォークインクローゼットとは

従来のクローゼットの場合、棚やハンガーパイプが設置されており、衣類や物を収納するのが一般的です。そのため、収納できる容量が限られてしまうので別の場所に収納スペースを増やしたり、市販品のキャビネットなどで対応したりする必要があります。

一方、ウォークインクローゼットの場合、人が入れるほどの広さになるので、荷物の出し入れがしやすいのはもちろん、ハンガータイプであればまるで洋服屋さんのようなイメージで服を選ぶことができます。

ウォークインクローゼットの種類

ウォークインクローゼットにはさまざまな種類があるので、予算や用途に合わせて選びましょう。

ハンガーメインタイプ

ハンガーメインタイプとはアパレルショップのように衣服をハンガーにかけて収納できるスペースを想像してもらえばわかりやすいでしょう。衣服をたくさん収納できるので、服の量が多い方にぴったりの収納方法です。
また、どこにどの服が収納されているかを一目で確認できるので、探しやすいというメリットもあります。そのほか、導入コストを安く抑えられるので、できるだけ費用を抑えたいという方にも非常におすすめのウォークインクローゼットです。

収納棚メインタイプ

収納棚メインタイプのウォークインクローゼットは可動式の収納棚を設置することで、バッグや小物類を収納しやすいのが特徴です。とくにアクセサリーや時計などの小物、さらにバッグやシューズなど、置いて収納する物が多い場合に重宝するでしょう。
ただし収納棚の数や大きさによってはウォークインクローゼット内のスペースが小さくなってしまいます。そのため、広さと収納量のバランスを考えて設置を検討するのがおすすめです。

ユニットタイプ

ユニットタイプというのは収納棚やボックス、ハンガーパイプなどを組み合わせて壁に取り付ける収納スペースです。棚やハンガー、さらにボックスなどさまざまな種類を組み合わせてつくるので収納する物が限定されないというメリットがあります。また、ユニットタイプの場合、市販品も発売されているので、色や形など、自分の好みに合わせて選べるのも魅力ポイントといえるでしょう。

ウォークインクローゼットのメリットとデメリット

昨今、非常に注目を集めているウォークインクローゼットですが、メリットとデメリットの両方を知った上で導入するか検討するのが大切です。ここでは、具体的にウォークインクローゼットのメリットとデメリットについてみていきましょう。

メリット

ウォークインクローゼットの最大のメリットともいえるのが、物を管理しやすいという点です。衣服がバッグなどの小物、そのほか掃除機などの小型家電を一か所にまとめて収納できるので、家全体がすっきりするメリットがあります。そのほか、市販品のタンスや収納ボックスを購入せずに済むので別途費用がかからないというのも魅力ポイントの一つです。また、市販の収納ボックスを設置する場合、どうしてもインテリアにまとまりがなくなってしまいます。さらに収納ボックスの大きさによっては部屋が狭くなってしまうこともあるので、すっきりとした空間を求められる方はウォークインクローゼットの採用を検討したほうがよいでしょう。

デメリット

ウォークインクローゼットのデメリットはある程度の広さを確保しなければならないという点です。どのくらいの広さを確保するかは、衣服や荷物の量によって異なるものの、最低でも2畳以上のスペースは必要になるでしょう。つまり、主寝室や洋室とは別に2畳以上のスペースが必要になるので、設計段階で家全体の広さをしっかりと検討しておく必要があります。

ウォークインクローゼットの間取りの目安

ウォークインクローゼットの広さは最低でも2畳以上は必要になります。ただ、家族構成やライフスタイルによっては2畳では小さく感じてしまうこともあるでしょう。ここでは、ウォークインクローゼットの間取りの目安について解説していきます。

2畳の場合

2畳あれば200着ほどの衣服を収納できます。また、ハンガータイプと収納棚タイプを上手く活用すれば、100着ほどの衣服とバッグや時計などの収納スペースもしっかり確保できるでしょう。ただ、夫婦2人分であれば十分かもしれませんが、3人や4人家族全員分を収納するのには少し手狭になるでしょう。

3畳の場合

3畳の場合は夫婦2人分に加えてこども1~2人分の衣服などを収納できます。3畳分のスペースがあればハンガータイプや収納棚、ボックスなどを自在にレイアウトできるので見た目にもこだわることが可能です。

4畳の場合

4畳のスペースであれば家族全員分の衣服や小物を収納することができるでしょう。また、アイロン台を置いたり、全身鏡を置いたり、収納以外の使い方もできます。ただ、あまり広すぎるとスペースを持て余すこともあるので、何をどれだけ収納するのかをじっくり考えた上で広さを決めるのがおすすめです。

まとめ

注文住宅ではウォークインクローゼットを採用するご家庭が増えてきています。衣服だけでなく小物や小型家電などを一か所に収納できるので、家全体がすっきりとした印象になるでしょう。

今回の記事ではウォークインクローゼットのメリット、デメリットについて紹介しました。理想の家づくりを目指すには良い面も悪い面の両方を理解しておいたほうがよいでしょう。

後編では実例を取り上げて、より具体的に紹介していくのでぜひ参考にしてください。