新築の家を建てる際に頭を悩ませるのが、内装のデザインです。
普段生活していて一番見るものだからこそ、いい加減にはできません。
人任せには絶対にできない部分なため、自分でしっかり考えたいという方は非常に多い一方で、何を基準に考えたらいいのかわらかないという方も多いのが実状です。
今回は新築を建てる方に向けて、内装のコーディネートについてわかりやすく解説します。
内装デザインについて
新築を建てる時に最も楽しいのが、内容を考える時です。
人によってはこの内装に数ヶ月以上かける場合もあり、それだけ妥協できないとも言えます。
テレビや雑誌、SNSなどで良いなと思った内装でイメージを膨らませた方は、1人や2人ではありません。
一方で内装デザインを決めることは、人生でそう何度も経験できるものではないため、ほとんどの方が初めてです。
そのため内装デザインを考える際は、意識しておくべきポイントを知っておかないと、後で後悔することにもなるため注意が必要です。
内装デザインを考えるポイント
内装デザインを考える際に、意識しておきたいポイントがあります。
それらを知っているいないでは内装に対しての考え方が大きく変わるため、注意しましょう。
・部屋に統一感を持たせる
・家族内での意識の共有をする
特に以上の2つは重要です。
それぞれどういったポイントなのか詳しく見てみましょう。
部屋に統一感を持たせる
内装を考える際に意識したいポイントの1つとして、統一感があります。
テレビや雑誌など様々な媒体を参考にしていると、どうしても「いいなぁ」と思ったものを詰め込みすぎて統一感の無い部屋が生まれがちです。
そのため、部屋に統一感を持たせるのは非常に重要なポイントとなります。
意識したいのは、以下の3つ。
・部屋のテイスト
・配色
・照明やライト
中でも部屋のテイストが肝心です。
テイストとは、ナチュラルモダンや北欧風などコンセプトを指します。
例えば、モノトーンのテイストに緑や青などの色を組み込むとアンバランスが出てしまうため「この配色は無しだな」と判断できます。
最初にテイストを決めることで、配色や照明まで統一感を持って進められるため、まずどんな雰囲気の部屋にしたいのかを決めるのが内装のポイントです。
家族内で意識の共有をする
一緒に住む家族内でどんな内装にしたいのか意識の共有をすることも忘れてはいけません。
自分の希望だけを通しては、せっかくの家族で住む家が逆に住みづらくなってしまいます。
そのため、家族全員がどんな内装にしたいのかを相談しておくことをオススメします。
その際に活用したいのが、住宅展示場やモデルハウスの内覧です。
展示場やモデルハウスは家の規模が大きいため参考になりにくい面もありますが、内装で参考にできる部分は非常に多いのもあって、適宜内覧に行くと良いでしょう。
家族で「この内装、良いな」と思ったものを映画終わりの感想会のように共有することで、内装のイメージが徐々に固まっていきます。
意識を共有することで家族全員の新築へのモチベーションも高まりますよ。
内装を決める手順
内装を決める手順はどのような流れで行えばいいのかわからない方もいるでしょう。
基本的に規模が大きいものを最初に考え、最後はいつでも変更が可能なものを決めるという流れになります。
1.情報収集
2.家族ミーティング
3.床の材質をカラーを決める
4.天井のカラーを決める
5.設備を決める
6.照明を決める
7.カーテンや家具を決める
以上の流れを見て、何となく理解できた方も多いのではないでしょうか。
それぞれ個別に見ていきましょう。
1.情報収集
何はともあれ、まずは情報収集からです。
情報がなければ内装のイメージが膨らみません。
収集方法は様々なものがありますが、以下の方法が主流となっています。
・住宅展示場やモデルハウスを見学する
・テレビや雑誌
・住宅メーカーのカタログ
・SNS
・企業のホームページ
この時に気をつけたいのが、どれか1つだけに絞って情報を集めることです。
様々な媒体を使って情報を集めることで、内装のイメージも膨らませやすくなります。
知り合いや友人に内装について聞いてみるのも良いでしょう。
実際に使っている人の意見ほど参考になるものはありません。
デメリットまで聞いておくと、次の家族ミーティングで役立てられます。
2.大事な家族ミーティング
情報収集ができたら、次は家族ミーティングです。
集めた情報を共有しながら、どんな内装にしたいのかを家族で話し合っていきます。
この際に注意したいのが、家族の希望を否定しないこと。
ブレインストーミングのように、様々な意見を聞き取りながら家族内の意思統一を図るのがポイントです。
そうすることで、後の手順もスムーズに進められます。
また様々な情報を出す中で思わぬ発見をすることもあるため、家族ミーティングを念入りに行って全員の意思統一を目指します。
3.床の材質とカラーを決める
内装を決める場合、まず床から決めるのが基本とされています。
なぜなら、お家全体の雰囲気が床によって決まるからです。
家族ミーティングでどんな雰囲気の家にするかを共有したら、その家のイメージに沿って床の色を選びます。
床の材質はフローリングやタイル、。カラーペットなど様々なものがあるため迷ってしまいやすい部分ですが、建てないと思う家のデザインスタイルに合わせることがポイントです。
北欧やモダン、ヴィンテージなど、家のテーマに沿った床を選び、家全体の雰囲気を統一しましょう。
4.天井のカラーを決める
床の材質とカラーが決まったら、次は床と同じくらい面積の広い天井のカラーを決めます。
この時に注意したいのが、複数のカラーを入れないことです。
白なら白、黒なら黒というように、基本的には1色を使いましょう。
複数色を使う場合、使っても2色までとし、アクセントカラーとして混ぜる程度にすると統一感を保てます。
また色合いから受ける印象も大きく変わり、一般的に色が濃くなるほど圧迫感を覚えやすい傾向にあります。
天井に白い色が使われているのはそのためで、空間に圧迫感を与えずに開放的な空間を演出しているのです。
普段生活している中で、どんな色を使っているのかと天井を見上げてみるのも参考になるでしょう。
5.設備を決める
床と天井が決まったら、次は設備を決めます。
ここで言う設備とは、キッチンなどを指します。
生活していく上で常に使うものが多いため、妥協せずに進めるのがポイントです。
設備の選び方としては、家のデザインやテーマに合わせたものを選ぶというのを意識しましょう。
そうすることで全体的に統一感が生まれてまとまります。
近年の間取りではキッチンもインテリアの1つとして考えられているため、「見せるキッチン」として空間に馴染むものが人気です。
6.照明を決める
設備が決まったら、次は照明です。
照明にはシーリングライトやペンダントライトなど様々な種類がありますが、使う場所に合わせて選ぶのがポイントとなってきます。
ダウンライトならばスポット的に照らしたい場所であったり、スポットライトは手元を照らしたりなど、用途が全く違います。
設備によって照明を決めることで、使いやすい空間が生まれるでしょう。
照明は家具の色によって照り返しも発生するため、メルカリなどのフリマアプリを良く使う方はこだわって損はありませんよ。
7.カーテンや家具を決める
照明まで決めたら、最後にカーテンや家具を決めます。
これらはいつでも変更が可能なため、簡単に家の空間に合わせられるからです。
カーテンや家具も意識したいのは、空間との統一感になります。
例えばですが、純日本家屋の家の中にIKEAの家具がポツンとあれば、違和感が生じますよね。
そうならないためにも、家具やカーテンは内装全体のデザインを決めた後に揃えるのが基本となっています。
とはいえ、お気に入りの家具があってどうしても使いたい場合は、家具を最初に決めてしまうのも方法の1つです。
失敗に陥りやすいポイント
新築の内装をコーディネートしていると、どうしても失敗してしまいやすいポイントに遭遇します。
特に以下のポイントには要注意です。
・デザインが多すぎて迷う
・家具との相性がわからない
・間取りとのバランスがわからない
それぞれ詳しく見てみましょう。
デザインが多すぎて迷う
内装を決める際に、情報収集が大切だと言いましたが、情報を集めすぎると陥る弊害があります。
それが、デザインが多すぎて迷うということです。
新築の内装を失敗したくないからこそ情報を大量に集めるわけですが、情報を集めれば集めるほどデザインが増えて、結局何にしようか迷ってしまいます。
贅沢な悩みですが、誰しも通る道です。
そんな時は「アクセントを詰め込みすぎない」という点を意識しましょう。
まずシンプルに考え、物足りないと感じたらアクセントを少しだけ足す、程度でいけば納得できるデザインへと到達できます。
家具との相性がわからない
家具との相性がわからないというのも失敗に陥りやすいポイントです。
特に実際にその場所で置いてみないと最終的な判断がつきにくいものでもあるため、相性面は非常に悩ましい問題でもあります。
この際に意識したいのが、家具にこだわったとしても組み合わせるデザインによっては台無しになることもある、という点です。
家具にこだわることは非常に大切ですが、こだわりすぎるあまり家のデザインを崩しては意味がありません。<
インテリアとしてどんな色や形の家具が合うのかをしっかりイメージするのがコツです。
間取りとのバランスがわからない
間取りとのバランスがわからないというのも、内装のコーディネートで悩むポイントの1つです。
内装は非常に重要ですが、それと同等で重要なのが間取りになってきます。
デザインだけ凝っても、普段生活する上で不便だと家づくりでは失敗です。
普段の生活で使い勝手の良い間取りはどんな間取りなのか? を設計した上で内装のデザインを考えると妥協点を見つけられやすくなります。
まとめ
新築の家を建てる場合、内装のコーディネートは非常に頭を悩ませる問題です。
失敗したくないからこそ、情報を集めたり家族と意思統一したりして、コンセプトを決めてから取り組む必要があります。
内装には様々なコーディネートがあり、家具との相性や間取りとのバランスなど難しい部分が非常に多いです。
そのため失敗したくない方はコーディネータに相談してみるのも良いでしょう。
プロならではの視点で最適な内装を提案してくれるためオススメです。