このコラムを読んでいただいている方はこれから家づくりを考え始める方が多いかと思いますが、家づくりの流れについてよくわからない方も多いのはないでしょうか?おおまかな工程を理解していなければ、いったい今自分が何をしてるのか分からず、スムーズに進められなくなることもあるかもしれません。。満足いく家づくりを実現するために「流れ」を理解するのは必須といえます。そこで今回の記事は、これから家づくりを考える初心者の方に向けてわかりやすく「家づくりの流れ」について紹介していきます。
家づくりの流れをまとめた10ステップ
最初に家づくりの流れの大まかなステップについてお伝えします。住宅会社や建てる状況(土地がある、土地がないなど)によって順番は前後しますが主に以下の10ステップを踏むことになります。
- イメージを固める
- 資金計画を立てる
- 建設会社を決める
- 土地を探す
- 敷地調査・地盤調査を行う
- 住宅ローンを申し込む
- 土地を購入する
- 家の仕様を決める
- 建築請負契約を締結する
- 着工・建物の引き渡し
実際にチャレンジしてみると長い道のりではありますが、ステップに分けるとそこまで複雑ではありません。
家づくりの流れを各ステップごとに解説
家づくりの流れの大まかなステップを理解していただけたところで、次は各ステップの解説に入ります。それぞれの流れで一体何をするのか、注目してみて下さい。
イメージを固める
住宅展示場や内覧会、オープンハウスなどを見学したり、WEBサイトやSNSなどで情報収集したりして、新しい自分たちの生活をイメージしてみましょう。実家から近いエリアや少し遠いエリア、建物を建てることに集中したいから土地が安いところなど、優先すべき事項があれば、その条件からエリアを絞り込んでいくのも一つの手です。
- 通勤・通学のしやすさ
- 教育施設の評判
- 医療・商業施設の有無
- 治安の良さ
上記のような周辺環境や立地条件を参考にしながら、家族で住みたいエリアをイメージしてみてください。
資金計画を立てる
暮らしや生活のイメージが膨らんできたら、次は資金計画を立て、実際に計画が成り立つかどうか考えます。
- 自己資金がいくらあるか
- 年収をもとに借りられる住宅ローンの総額はいくらか
- 月々の返済額はいくらなのか
主に上記の要素で決まりますので、それぞれの情報を棚卸ししておく必要があります。
建設会社を決める
自分たちが望むお家や夢を実現してくれる住宅会社を探していきましょう。住宅展示場に足を運んで気に入ったハウスメーカーを探したり、住んでいる地域の周辺で自分たちのイメージに近い家を建てる会社があれば、それを建てたハウスメーカーや工務店、設計事務所に問い合わせてみましょう。新築や不動産のポータルサイトを調べたり、「大分 ハウスメーカー」「大分市 工務店」など地域名を入れて検索すれば、たくさんの候補を見つけることができます。
ポータルサイトの例はこちら(SUUMOにリンクします)
土地を探す
希望する住宅会社が決まったら、土地の区画探しを手伝ってもらいましょう。不動産会社のホームページなどで自分でも土地探しを始めるとなお良しです。自分がどんな建物に住みたいか大まかなイメージを住宅会社に伝えれば、それを実現できる土地探しを手伝ってくれるでしょう。
敷地調査・地盤調査を行う
敷地調査と地盤調査は、名前は似ていますが全く違った調査で、その土地に家を建てられるかどうか建てた後に安心して暮らせるかどうかを確認するための重要なステップです。
敷地調査では希望の家がその土地に建てられるかどうかの法的な部分の調査や周辺の建物からの日照の影響、電気・ガス・水道がどのようにつながるかなどを調査します。
地盤調査は、家を建てるに当たって十分な強度のある地盤かどうか、支持層と呼ばれる硬い地盤はどれくらいの深さにあるかを調べる作業です。支持層が深くにあったり地盤が柔らかいと判断された場合は、土地を購入した後に地盤改良工事を行い補強しなければいけません。
住宅ローンを申し込む
購入したい土地が決まったら、その土地を購入するために資金を準備しなければなりません。購入する際に現金で購入をせず住宅ローンで土地代を調達する場合は「つなぎ融資」といわれる融資を受けて土地代を支払うことが主流のため、事前審査が必要です。詳細は住宅会社の方から説明があると思いますが基本的には住宅会社に相談すればお手伝いしてくれます。
土地を購入する
ローンの事前審査の承認が銀行から得られたら、いよいよ土地を購入するための売買契約を行います。不動産業者から「重要事項説明書」の書面と口頭での説明を受け、内容に納得できれば契約をします。契約時には、土地価格の一部を手付金として現金で支払います。この手付金は、契約成立後に買主が契約をキャンセルしても返還されることはありませんが、ある一定期間はこの手付金を売主に渡すことで、違約金なしで解約できる制度もあります。その他、印紙代などの費用が別途必要な場合もありますので事前に確認しておきましょう。また、不動産売買契約が成立してから土地の引き渡しまでには、一般的に1ヶ月程度の期間がかかります。
家の仕様を決める
土地の候補が見つかれば、同時進行で建物の具体的な計画も始めます。間取りや配置を決めてましょう。今まで頭の中にしかイメージがなかったものが、より具体的な計画になっていきます。
- たくさんの収納が欲しい
- 暖炉が欲しい
- 吹き抜けが欲しい
- 対面式キッチンが欲しい
- 下駄箱が欲しい
- 物置に収納スペースが欲しい
- シューズインクロークが欲しい
上記のようの希望を設計担当に伝えて、間取りの設計をしてもらうことができます。また、見た目や性能など建物の構造部分でこだわりたい場合は、打ち合わせが進むと変更が効かない部分が出てきたり打ち合わせが振り出しに戻ってしまう場合もあるのでこの段階で伝えておきましょう。
建築請負契約を締結する
間取りや設備の計画が大まかに決まり、資金計画が整ったら、建設会社と工事請負契約を結びます。
- 工事請負契約書
- 見積書
- 設計書
上記3つの書類が契約時の書類としては一般的ですが、内容が多いので事前に時間を取って説明してもらっておくのも良いでしょう。この後、ローンの本審査を行い、ローン契約後に土地売買となり、着工の準備に入ります。
着工
土地の売買が終わり自分たちの土地になったら、いよいよ着工の準備に入ります。着工準備、着工から完成引き渡しまでの流れは、一般的に以下のようになります。
- 地鎮祭
- ロープ敷設など着工に向けての準備
- 根切り
- 敷き詰め
- 基礎工事の完了
- 上棟
- サッシ取付
- 中間検査
- 断熱施工
- 大工工事
- 電気工事
- 仕上げ工事
- 内装仕上げ工事(クロス、フローリング、タイル、建具)
- 足場の撤去
- 照明工事
- その他設備の設置
- 完成・検査
- 外構工事
- 物件の引き渡し
- アフターフォロー
上棟式は地鎮祭などプランによっては行わない工程も多数ありますが、大抵の場合はこの流れで行うことになるでしょう。
事前に詳細な工事内容を知りたい場合は建設会社にどのような工程で工事するのか聞いてみて下さい。
なお良い業者さんであれば、こちらが聞かなくても詳細に解説してくれるはずです。
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まとめ
今回は家づくりの流れについて紹介しました。改めてまとめますと、以下のようになります。
- イメージを固める
- 資金計画を立てる
- 建設会社を決める
- 土地を探す
- 敷地調査・地盤調査を行う
- 住宅ローンを申し込む
- 土地を購入する
- 家の仕様を決める
- 建築請負契約を締結する
- 着工・建物の引き渡し
なお、お子様が小学校に進学するなど、入居したい大きな理由がある場合は、入居したい時期よりも前に物件が引き渡されるように家づくりを始めましょう。建てると決めたものの土地が見つからず家づくりが進まないといった方も少なくありません。入居を急いでいない場合でも、考え始めたのであればある程度の期限を決めて動くようにしましょう。期限が決まっていなければズルズルといろいろな要素を先延ばししてしまい、結局数年が経過してしまったなんてことも。今回の内容を参考にして、全てを住宅会社任せにせず、積極的に家づくりに参加するようにしてみて下さい。
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最後までお読みいただきありがとうございました。