新築の建売住宅情報などでよく見かける「◯SLDK」という表記。最近TVで芸能人が家を買う企画などでも見かけることが増えましたが、この“S”という表記について気になった方もいるのではないでしょうか?今回はこの“S”の正体についてと、実際の建築実例をご紹介いたします。
“S”とは何なのか?
よく見るL(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)に関してはご存知の方も多いかと思います。この“S”は「サービスルーム」のSで、納戸やシューズクローク、パントリーなどの部屋がある場合に総称して使われます。
主寝室、子ども部屋、和室などの居室+αにスペースがある場合に付けられることが多いですね。
表記としては◯SLDKと記載されていることが多いですが、そういった場合は間取りをよく見てみましょう。もしかしたら◯SSSLDKのお家だったりするかもしれません(笑)。
なぜ居室にカウントされないのか
ある程度の広さが確保された一室であれば3SLDKと表記するより4LDKと表記した方が部屋数が多く見えて広そうに感じることができますが、表記の仕方にはルールがあります。建築基準法という、建物を建てるための法律があり、その中で居室として認められるには採光のために部屋の広さに応じた開口部(窓)の確保、換気計画などの基準をクリアしなければないけません。そういった基準を満たしていない部屋は居室としてカウントされないため、Sという表記になります。
実際の実例をご紹介
居室とサービスルームは、最低限必要な大きさの窓が無かったりといった違いはありますが実際に暮らし、使用していく上での大きな違いはありません。実際の実例を交えてご紹介していきます。
ウォークインクローゼット
建売住宅に限らず最近の新築住宅の多くに備わっているウォークインクローゼット。寝室に付随している場合も多いですが最近は独立したスペースで設けられていたり、広く取ってファミリークローゼットとして家族全員分の衣類を一つのスペースにまとめて収納したりといった設計も増えてきています。家族構成や生活スタイルによって使いやすいクローゼットの設計も変わるので、検討してみることをおすすめします。
パントリー
パントリーもご要望が多い収納スペースの一つです。パントリー(食品庫)は食材や非常食、飲料のストックなどに便利なスペースで、1畳〜の空間を設ける方や奥行きの浅い壁面収納仕様にする方など様々な作り方があります。一度の買い物でまとめ買いするのかどうかや家族の人数などによって必要なスペースは変わりますし、ストックをあまりせずに必要な分だけ購入するという方は不要な方もいらっしゃいます。現在の生活状況も考慮して、必要な分だけ設ける様にしましょう。
シューズクローク
玄関からそのまま土間続きで使えるシューズクロークは、靴箱を設置するよりも自由に収納空間を使うことができます。設計の仕方によってウォークスルー仕様にしたり、広い空間を取って自転車やスポーツ用品、アウトドア用品をしまうことも可能です。物が多くなりすぎると取り出しづらくなってしまう場合もあるので、シューズクロークに関しては使用頻度の高いものはクロークに、頻度の低いものは外部に物置を置いて収納といった形も検討してみてください。
ランドリールーム
共働きのご家庭に人気のランドリールーム。客間と併用でスペースを有効活用するといった設計もありますがやはり単独でスペースがあると、急な来客時なども気にせず使用できて便利です。間取り次第ではそのままウォークインクローゼットと行き来できるようにして洗濯→室内干し→収納といった動線の確保も可能です。
書斎・リモート室
コロナ禍で在宅ワークになったという方も増えてきており、リモート室・テレワーク室の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。今までも書斎として小部屋を作る施主様もいらっしゃいましたが、最近は採用する方がさらに増えてきています。長時間滞在する可能性のあるスペースなので、検討の際は居室と繋げて仕切りを作らない半個室にするか、エアコンの設置も考えておきましょう。
納戸
S=納戸という認識を持たれている方も多く、注文住宅のご要望でも「納戸が欲しい」というお声をよく耳にします。将来物が増えたときに収納できるスペースとしては便利ですが、採用する際は収納するものや用途を明確にしておきましょう。明確になっていない状態でスペースを作ると、余裕ができてしまい逆にものが増えてしまう可能性があります。一見便利な“納戸”ですが検討の際は注意しておきましょう。
まとめ
今回は◯SLDKの“S”についての解説と、実際の建築実例についてお伝えさせていただきました。物件情報などをみられる際や、注文住宅の間取りを考える際にこの記事が参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。