新築の外構工事で失敗しないために押さえておくべきポイント

WRITER　荒木宗誠

2021/05/22

新築工事を行う際、多くの方がセットで考える外構工事。
一番目に入る部分になり、外構の出来次第でお家の印象を大きく変える要素になります。
今回はそんな外構工事での失敗例と押さえておくべきポイント、失敗しないコツについてお話しします。

よくある失敗例
失敗しないためのコツ
- 建物の打ち合わせの際に要望を伝えておく
- 本当に必要かどうかを判断するのは直ぐでなくても良い
まとめ

よくある失敗例

まず始めに、外構工事でよくある失敗例についてです。対策についてもお伝えしますのでぜひ目を通してください。

草木のお手入れが大変

アプローチや庭先に緑を植えるとアクセントになったり、お家をより映えさせる要因にもなり、落ち着く豊かな空間づくりにも繋がります。ですが緑を植えるということはもちろん、その後のお手入れは欠かせないものとなります。夏場はたった数日で芝生が伸びてしまったりすることもありますし、寒くなってくれば樹種によっては歯が落ちることもあります。定期的にお手入れができるのであれば問題はありませんが、共働きのご家庭や育児に奮闘しているご家庭などは、本数や面積を少なくするなどの工夫が必要です。

駐輪スペースを考慮していなかった

お子様が産まれる前のご家庭やお子様が小さいご家庭にある例です。自転車が必要になった際に置き場を確保しなければなりませんが、スペースを考えずに外構計画をしているケースが多くあります。始めからサイクルポートを設置する必要はありませんが、将来的に困らない様、計画しておきましょう。

照明が無く、夜暗くなってしまう

道路に外灯があれば問題ありませんが、周辺環境によっては敷地内に門灯など設置しないと夜暗くなってしまう場合があります。必ずしも必要な訳ではありませんが、周りの状況を確認して、必要であれば設置を検討しましょう。

水道の位置が使いづらい

ほとんどの場合、敷地内に立水栓を設けて外でも水道が使える様になっているかと思いますが、設置位置を考慮しないと使いたい場所で使えないといった状態になることも。草木への水やり、洗車など色んな用途で使用する場面がありますので、どこに設置すれば使いやすいか？をあらかじめイメージしておきましょう。場合によっては水道を追加するのも一つの手段です。金額は増加しますが、後から増やすことを考えるとコストは抑えられるのでおすすめです。

ウッドデッキをあまり使わなかった

誰もが憧れるウッドデッキ。施工事例などで見かけて設置する方が多いご要望の一つですが、設置したあとに実際に使うのか？をよく考えてみましょう。設置したが実際はあまり外に出ず使わないという人は案外多いものです。ウッドデッキは広さにもよりますが金額のかかる工事であり、設置後にはメンテナンスも必要になってきます。設置の際はよく検討する様にしましょう。

失敗しないためのコツ

では、失敗しないためにどうすれば良いかをお伝えします。

建物の打ち合わせの際に要望を伝えておく

建物が完成してから工事が始まる部分なので、どうしても打ち合わせが後になってしまう場合があります。弊社でも、イメージが付きやすい様に建物の上棟後に建築現場で詳細打ち合わせという流れをとる場合もあります。ですが、打ち合わせ時点でどの部分をどういう用途で使うのか？どういったデザインにしたいのか？の大体の要望は擦り合わせておきましょう。外部コンセントや門灯などは外で使用しますが取付けや配線は建物に関係するため、工事が始まるまでに決めておかなければならないので注意が必要です。

本当に必要かどうかを判断するのは直ぐでなくても良い

ここまで失敗例や失敗しないためのコツをお伝えしてきましたが、そもそも本当に必要かどうかは暮らし始めるまで分からないものです。外構部分は後から随時カスタマイズができる部分が多いため、最初はシンプルに計画しておいて必要であれば工事をするのもおすすめです。まとめて一度に工事をする場合より諸経費がかかってしまうデメリットはありますが、付けてしまったけど使わず勿体無いものになるより失敗は少ないです。工事をするか迷ったときには一度保留するというのも手段ですので、ぜひ参考にしてみてください。