前回は、内装についてお話をさせていただきましたが、内装と切っても切り離せないのが、インテリアです。
内装と同様に新築を建てる時にこだわりたいのが、インテリアです。
内装とインテリアは普段生活する上で一番見るところなので、こだわって損はありません。
むしろこだわならいと後で後悔することが多い部分です。
しかし実際インテリアにこだわろうと思うと、どんなインテリアが人気なのかを知りたいという方も多いでしょう。
2020年以降、お家時間が増えた今となっては、素敵な空間で過ごしたいというのは誰しも願う夢です。
今回は新築を建てたいと考えている方に向けて、人気のインテリアコーディネートや内装について解説します。
目次
家具とインテリアの違い
インテリアを考える際にまず知っておきたいのが、インテリアと家具の違いです。
インテリアと家具って何が違うの? という問いに答えられると、インテリアをコーディネートする際に考えやすくなるでしょう。
・家具とは?
・インテリアとは?
ここからは、間違いやすいけど知っておきたい家具とインテリアの違いについて解説します。
家具とは?
家具とは、室内外問わず、人が生活を営むために使用する道具を指します。
我々が普段何気なく使っているものは大体が家具です。
・イス
・ベッド
・机
・デーブル
・タンス
以上のように、使わないことがまずないであろうものばかりとなっています。
家具の特徴は幅広く認識されている点で、屋外ともなればそれこそベンチや街頭、ゴミ箱まで全て家具と一括りにできるほどです。
勘の良い方ならピンときているかも知れませんが、屋内の場合、家具はインテリアを構成する1つの要素となります。
そのため、インテリア>家具、という認識でOKです。
インテリアとは?
インテリアとは、室内装飾や室内調度品を指します。
つまり家の中を彩るもの全てがインテリアです。
・家具
・壁紙
・絵画
以上のようなものを指します。
近年ではデザイン性の高い家具に対して「インテリア」と使われる場合が多く見られます。
無印良品の家具をインテリアと呼ぶ方が多いのと同じです。
では家の外にある植木や花壇、庭などはどうなのかというと、これらはエクステリアと呼ばれます。
インテリアはあくまでの家の中にあるものを指すため、同じ植物であったとしても家の中にあればインテリア、家の外にあればエクステリアとなります。
この点を意識するだけでインテリアへの理解がぐっと深まりますよ。
人気のインテリアコーディネート
インテリアの定義がわかったところで、人気のインテリアコーディネートを見ていきましょう。
インテリアは時代に合わせて少しずつ変わっていくものですが、人の心を打つものは劇的に変わるものではありません。
2022年5月現在において、人気のインテリアコーディネートは以下のものがあります。
・シンプルな雰囲気
・人気のモノトーン
・自然素材を使用した空間
・モダンインテリア
・カフェ風
それぞれどういったコーディネートなのか詳しく見てみましょう。
シンプルな雰囲気
シンプルな雰囲気は、全体を同系色でコーディネートしたインテリアです。
イメージとしては、白や黒など同系色だけで揃える部屋が近いでしょう。
部屋全体を同系色でそろえることで、全体がすっきりとまとまった印象になります。
副次的な効果として、狭い空間でも広く感じる視覚的な演出もできるため、簡単ながら奥が深いインテリアと言えます。
また同系色でまとめているからこそ、全く違う色を差し込むことで部屋の印象を一気に変えられます。
シンプルかつ初心者でも取り入れやすいのにも関わらず、アレンジし甲斐があるのが、シンプルな雰囲気のインテリアです。
人気のモノトーン
モノトーンも非常に人気のあるインテリアコーディネートの1つです。
黒と白というシンプルな色合いなため人を選ばないのも魅力となっています。
そのため住宅展示場のモデルハウスでも採用されているケースが多く、見れた方も多いのでは多いのではないでしょうか。
センスのあるインテリアとして、雑誌などでも良く掲載されているカラーです。
黒と白、どちらをベースカラーにするかで雰囲気が変わるため、自分がどんなインテリアにしたいのかをしっかり考えた上で決めましょう。
・黒:引き締まって落ちついた大人の印象
・白:清潔感があり無機質な印象
2色のバランスがとても大切なので、視覚的にどうなのかが重要です。
近年では更にグレーを混ぜてグラデーションにする過程も増えています。
ただモノトーンの場合、色を揃えているもあって他の色が介在しにくいというデメリットがあります。
自然素材を使用した空間
自然素材を使用した空間も人気のインテリアコーディネートの1つです。
近いものだと無印良品がその代表格でしょう。
自然素材が用いられているため、住んでいて安心感を得られるのが一番の特徴です。
親善素材を使ったインテリアコーディネートには、以下の種類があります。
・ナチュラルテイスト
・ヴィンテージ
ナチュラルテイストはそのまま、自然素材を取り入れたインテリアです。無印良品の家具をそのままイメージしてください。
一方のヴィンテージは、使い込んだ風合いの家具などを取り入れたインテリアで、特に男性に人気のインテリアです。
どちらも自然素材を使っている点では共通していて、毛色は違うものの温かみのある木材を使用したコーディネートとなります。
モダンインテリア
モダンインテリアも人気のインテアリアコーディネートの1つです。
モダンとは「現代の」「現代式の」という意味を持ち、反対語が「クラシック」だと言えば何となくピンと来る方も多いのではないでしょうか。
その名の通り現代風のデザインがモダンインテリアの特徴で、ガラスや金属などの素材を使った無機質かつ直線的なものとなっています。
また余計なものをおかずに空間に余裕を持たせることで、丸みの少ないシャープな印象を作れます。
・和モダン
・ナチュラルモダン
以上のようにモダンインテリアでもいくつか派生しているデザインもあるため、和洋どちらでも取り入れやすいのがメリットです。
カフェ風
カフェ風もインテリアコーディネートして近年人気となっています。
カフェといえば、お洒落な内装でほっと一息つくような内装が印象的ですが、インテリアとして導入する場合も同様です。
香ばしいコーヒーの香りにお洒落なインテリアが合わされば、まるで家でカフェ気分を味わえます。
自宅でリモートワークをしていても、それだけで気分が変わるといった方も多いでしょう。
そんなカフェ風インテリアでは、主にタイルや木目素材などを使います。
インテリアの色で受ける印象が大きく変わるため、考えるのが楽しいのもカフェ風インテリアの特徴です。
照明や家電にもこだわれば自分だけのカフェ空間を作れるので、挑戦し甲斐のあるインテリアと言えます。
内装もこだわる
新築のインテリアをコーディネートするにあたって、内装にこだわるのはとても大切です。
何しろ家いる間のほとんどは、内装を見て過ごします。
そのため内装にこだわっても得しかありませんが、どの部分にこだわったらいいのかわからないのも多いのが実状です。
そんな場合、以下の点を意識すれば、部屋の持つ印象を大きく変えることができます。
・全体のテイストを決める
・カラーにこだわる
・部屋全体の統一感を出す
それぞれ詳しく見てみましょう。
全体のテイストを決める
まず全体のテイストを決めましょう。
全体のテイストを決めなければ、コーディネートするインテリアがブレてしまうためです。
あれもいいな、これもいいなで様々なものを取り入れていては、ちぐはぐなキメラのようなインテリアになってしまいます。
自然素材やモノトーン、カフェ風などどんなテイストにしたいのかをまず決めることが、インテリアをコーディネートする上で非常に重要です。
カラーにこだわる
全体のテイストを決めたら、次はカラーにこだわりましょう。
この際注意したいのが、テイストに沿ったカラーにすることです。
テイストと同じく、様々なカラーを取り入れて虹のようなカラフルな色合いになると、気分が落ちつきませんし、家にいるのにストレスが溜まるなんてことにもなりかねません。
そのためカラーを決める際は、以下の流れで行うことをオススメします。
1.ベースカラーを決める
2.メインカラーを決める
3.アクセントカラーを決める
例えばモノトーンの場合、ベースカラーを黒にして、メインカラーを白、アクセントカラーをグレーにする、といった形です。
こうすることで全体的にまとまりができ、インテリアのコンセプトが明確化します。
部屋全体の統一感を出す
全体のテイストとカラーが決まったら、次は部屋全体の統一感を出しましょう。
そうすることで、室内空間の調和が取れます。
部屋に統一感がないと違和感を抱きやすく、住んでいても落ち着かない空間となってしまうためです。
例えるなら、IKEAの家具で揃えた純洋風の家の中に急に純和風の場所があるようなもの。
室内ごとに「ここは○○の部屋」と決め、そのコンセプトに従って部屋をコーディネートすることで統一感が出ます。
室内空間はごちゃごちゃとさせず、調査させることを意識してみましょう。
少しでも違和感を覚えたら自分の中で何か引っかかっている証なので、一度立ち止まってみるのをオススメします。
まとめ
コロナ禍もあってお家時間が増えた昨今、新築の際にもインテリアにこだわる方が増えてきています。
インテリアは家具を含めた家の内装全てを指すため、こだわってコーディネートしても得しかありません。
近年ではシンプルな雰囲気であったりモノトーンであったり、様々なインテリアコーディネートがあります。
理想の家づくりをするためにも、内装にこだわることが大切です。