注文住宅で失敗しないために!前例から学ぶ家づくり

WRITER 荒木 宗誠

2021/04/30

ほとんどの人が一生で一度あるかないかの家づくり。特に注文住宅は、大きな買い物なのに実物を見ず図面の状態で契約するので不安に思われる方も多いでしょう。実際に完成して住み始めても思っていたイメージと少し違う・・・と感じる方も少なからずいらっしゃいます。そこで今回は今までに注文住宅を建てた先輩の失敗例や後悔例、またその対策ポイントをまとめました。今後、家づくりをされる方の失敗を少しでも減らすことができたら幸いです。

間取りの失敗

間取りの失敗は暮らしに直結するものですが、こだわったオリジナルの間取りを求めれば求めるほど、過去の実例が無く失敗に繋がります。ここでは間取りにおいての失敗例をいくつかご紹介します。

シューズクロークの使い方

シューズクロークや土間収納は最近主流になりつつある収納で、玄関の土間に直結しているため靴のほかにスポーツ用品アウトドア用品、ベビーカーや自転車などをそのまましまえるのがメリットです。ただ、土間続きになっているのでしまっている靴を履くためには別の靴を玄関部分に置いておき、履いて取りに行かなければいけません。解決案としてはウォークスルーのタイプにし、靴を取る→履くの動作をスムーズにしてあげる方法があります。この場合はどうしても通路部分が必要になり収納量としては減少してしまうので、収納量を削って玄関に全く靴をおかずすっきり魅せたいのか?最低限の靴は普段から出しておかなければいけないが収納量を重視するのか?を検討しておくことが、失敗を防ぐ近道です。

シューズクロークの使い方

収納スペースが足りない

上記ではシューズクロークのお話をさせていただきましたが、こちらはお家の収納全体についてです。お家のご要望をお聞きする段階で「ものが多いから納戸や物置部屋が欲しい」とおっしゃられる方が多いです。しかしその要望を安易に取り入れ物置部屋を作ってしまうと余裕ができてしまい、さらに物が増えていってしまうことも。収納スペースはお家全体の12%前後という記事をよく見かけますが、住まわれるご家族様によってもちろん手持ちの持ち物は違うので自分たちのものの量にに見合った収納スペースを設計するようにお願いしましょう。そのためにはどういったものを持っているかを自分たちが把握しておくことが重要です。また、ご家族様の趣味や好みによっても収納の作り方は変わってきます。漫画を読むのが趣味な方は本棚が必要になりますが、同じ漫画でも電子書籍の読者であれば収納は必要ありません。ウォークインクローゼットは中に入って服を選んで着替えたりができますが、同じ面積であれば壁面収納の方が収納量は多く取れるので、服を取ってクローゼットの外で着替える習慣がある方はウォークインクローゼットでなくても良いかもしれません。流行りの間取りを取り入れることは、打ち合わせも楽しく完成したときの満足感も得られますが、自分たちのライフスタイルに合った間取りかどうかを見極めることも大切なポイントです。

収納に関してはこちらのコラムもご覧ください。

子ども部屋の作り方

最近の流行りでよく見かけるのは大きく部屋を作っておき、将来お子様が一人部屋を与えるときに、壁を作ったり家具で仕切って2つに分けるという2ドア1ルーム設計です。家族構成に合わせてフレキシブルに対応できるのは魅力的ですが必ずしも子ども部屋で2ドア1ルームにしなければならないというわけではありません。歳が少し離れた兄弟姉妹が居て、一人部屋を与えるタイミングが違うというご家庭もあるでしょう。その場合は寝室と子ども部屋で2ドア1ルームにしておき、別で子ども部屋を作るという方法もあります。上のお子様が一人部屋になるまでは家族全員が同じ部屋で寝るパターンが多いので、寝室を広く取っておくという設計もおすすめです。家族構成、年齢、性別などいろんな要素で居室の設計は変わってくるのでよく話し合っておくと後々の後悔も無く暮らすことができます。
子ども部屋の作り方

設備、仕様の失敗

ここまで間取りに対しての失敗例をお伝えしてきました。次は使う材料や仕様にフォーカスを当てていきたいと思います。

窓ガラスの種類

窓ガラスには数種類のバリエーションがあります。よく使われる種類として
・透明ガラス
・型板ガラス
・フロストガラス
といわれるガラスがあります。(その他にも防火ガラスなどありますが意匠的なものでないため割愛します)
透明ガラスはその名の通り透明なのでカーテンなどを付けないと中が見えてしまいます。対称に型板ガラス、フロストガラスは中が見えづらい仕様のガラスなので、明かりが漏れることを考慮しなければ基本的にはカーテン無しでも生活が可能です。
プライバシーの観点からいくと型板ガラス、フロストガラスがおすすめですが光も多少遮ってしまうことと、視線が止まるので圧迫感が出てしまうのがデメリットとしてあります。それぞれのガラスのメリットデメリットを把握して、1ヶ所ずつしっかり決めないと、暮らし始めてから気になる箇所が出てくる可能性もあるので確認しておきましょう。

スイッチ、コンセントの位置

スイッチ、コンセントの位置は、暮らしを想像して考えなければならないので自分たちで配置計画をするには少し難しいかもしれません。ですが部屋をどう使うのか?どこにどんな家具を置くのか?を考えれば多少は見えてくる部分もあるでしょう。家具は将来模様替えの可能性があるので計画が変わる可能性もありますがドアに干渉しない位置にしたり、動線が悪くなるスイッチの配置にならないよう最低限の注意はできます。完成したお家での動きのシミュレーションをしておくと失敗を防ぐことができます。
スイッチ、コンセントの位置

外観、見栄えの失敗

外観や見栄え、周辺環境を考慮した際の失敗も意外とあるものです。自分たちだけでなく周辺にも影響する部分ですのでしっかりと頭に入れておいてください。

窓の位置

分譲地などで周辺のお家がわからない場合は仕方ありませんが、隣に既存のお家がある場合は窓の位置も気を付けておきましょう。窓を開けたら隣家の窓が目の前にあるといったことはどこでも起こりうる可能性があります。ガラスの種類を変えるなどで防げる事態もありますし、間取りに影響することなので難しい場合もあるかもしれませんが、可能な限り考慮しておくと近隣トラブルの防止にも繋がります。

窓の位置

電気の引き込み位置

外観にこだわったのに真正面に電気の引き込みが来て見栄えを損ねてしまうこともあります。電柱位置の関係でどうしても希望に沿わないことも可能性としてはありますが、事前に分かっていれば打開策が見つかる場合もあります。道路から見える外観に特にこだわりたい方は把握しておくことをおすすめします。

まとめ

今回は注文住宅での失敗例と対策方法についてご紹介しました。この記事を今後のお住まいづくりに少しでも役立てていただけたら幸いです。

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