注文住宅にかかる費用はどれくらい?賢いマイホームの建て方を解説

WRITER 荒木 宗誠

2021/04/22

注文住宅を建てようと考え始めた際に、実際建てるとしたらどれくらいの費用がかかるんだろう?と疑問に思われたことのある方は多いのではないでしょうか?今回は、これから注文住宅を建てようと計画している方に、知っておいてほしいポイントを解説します。

注文住宅でかかる費用の内訳

まずは、注文住宅を建てる際にかかる費用を、各項目毎にご説明します。

計画の仕方によっては当てはまらない部分もありますが、是非参考にされてください。

土地代

所有地での建築や建て替え等の場合は当てはまりませんが、半分以上の方が土地を購入して注文住宅を建築しています。土地の金額は購入エリアや広さ、周辺状況によって変わりますが、サラダホームがメインで新築住宅を建てている大分市の場合で800〜1500万円前後、中心部や人気エリアは2000万円以上と幅が広いため、自分たちが建てたいエリアの価格相場がどれくらいなのか、住宅会社や不動産会社にまず聞いてみるのもおおすすめです。検討したい土地が見つかったら、ライフラインの確認も必須です。相場より安い土地代に惹かれて購入したが水道の引き込みに数十万円〜数百万円かかるなんてことも。あとから追加で費用がかからない様確認しておいてください。土地購入時には、契約手付金として現金が必要になり、交渉次第にはなりますが30〜100万円程度の頭金を準備しておくのが良いでしょう。また不動産屋さんに支払う仲介手数料が基本、土地代×3%+6万円(400万円以上の場合)と土地の名義を移転するのに、土地の評価額(価値)にもよりますが〜50万円程度の費用がかかってきます。

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建築費

建築費用は住宅会社によって様々です。ローコストビルダー、工務店、大手ハウスメーカーの順に価格は上がっていきます。注文住宅の費用は坪単価で比較されることが多くあります。坪単価50万円台〜100万円以上と、仕様や使う材料、会社のブランド力によっても大きく変わってきます。また、坪単価の中に含まれるものも会社によって異なりますので、提示された際に確認しておいてください。また、代金の支払いについても確認しておきましょう。住宅ローンの融資で賄えるのか、現金が必要になるのかは会社によって変わるのでこちらも忘れずに確認しておいてください。

 坪単価
ローコストビルダー〜50万円台
工務店50万円台〜90万円台前後
大手ハウスメーカー80万円台〜100万円以上

※会社や商品様態などによって異なるため一例です。中には当てはまらない場合もあります。

付帯工事費

続いて付帯工事費です。付帯工事費とは建物に直接関わる工事ではないものの、必要になることが多いため注意しておかなければいけません。具体的な工事は、

  • 解体工事
  • 地盤改良工事
  • 外構工事
  • 屋外給排水工事

などがあります。

解体工事

解体工事は建て替えの場合や古家付きの土地を購入する際にかかる費用で、解体する建物の構造や規模によって前後します。また、大きな岩や樹木、池があるような庭がある場合は撤去や埋め戻しに費用がかかることもあります。解体工事は早い段階で見積もりを依頼することができるので、検討する土地がある場合は早めに相談することをお勧めします。

地盤改良工事

地盤改良工事は建築地の地盤が弱い場合に補強にかかる費用です。こちらは建物の配置によって補強の有無が変わってきますので、建築エリア周辺の状況を見て、予算に入れるか検討しておくと、万が一の際に安心です。金額は大分市内の平均で80〜120万円前後が多いです。

外構工事

外構工事は、庭や駐車場、門柱やアプローチなどの玄関まわりや隣地との境界などにかかる費用です。境界にブロックやフェンスがない場合は自分たちで工事をしなければいけませんし、土地の広さによって金額に差は出ますが、50坪前後の土地で100万円〜130万円前後のイメージです。外構工事は全て必ずしも必要な工事ではありません。実際に住み始めてから必要か不要か判断もできるので、とりあえず最低限の工事をしておくといった計画でも良いでしょう。

屋外給排水工事

屋外給排水工事は、建築費用に含まれている住宅会社もありますので、確認しておきましょう。ある一定の距離までは含まれているがその距離を配管の長さが超えると追加費用になることもあるので注意してください。

諸費用

工事にかかる費用以外にも、新築住宅の建築には諸費用が必ずかかります。住宅ローンを利用する際には金融機関に支払う融資手数料や、つなぎ融資と呼ばれる融資の利息が必要な場合があります。新築したときには登記費用もかかりますし、万が一に備えて火災保険にも加入しなければいけません。諸費用にかかる相場は大体100〜150万円程度は最低限かかると思っておくと良いでしょう。ある程度計画が固まった段階でかかる諸費用をまとめておくのがおすすめです。

小まとめ

今までの内容を簡単にまとめると、大分市内で注文住宅を建築する際、土地購入を含めると約3,700万円〜が相場となってくるのではないでしょうか。(工務店で坪単価80万円、30坪のお家を想定した場合)もちろんお家の規模や建築エリアによってはそれより抑えられることもあるかと思いますが、ひとつの例としてぜひ参考にしてみてください。

家を建てる 見積書

1部屋増やすとどれくらい?広さと費用の目安

注文住宅の場合、自由設計で自分たちの希望に合わせて広さや部屋数を決められるのが大きなメリットのひとつと言えます。ですがもちろんお家が大きくなるにつれて費用もアップしていきます。ここではどれくらいの部屋を増やしたときにどれくらいの費用が追加で必要になるのか、ここではサラダホームでの価格相場と共にお伝えしていきます。

  • 〜2畳:約70万円〜100万円

2畳程度の部屋を増やすとなると、用途としては書斎や収納、ちょっとした畳コーナーなどが追加できます。テレワーク時のリモート室もこのくらいの大きさがあれば十分です。扉や窓の有無によって費用は若干前後します。

  • 〜4.5畳:約130万円〜160万円

4.5畳はおおよそ子ども部屋や客間1部屋分の広さです。その部屋自体が納戸のような収納部屋でなく、居室として使用する場合は別途クローゼットの扉が必要になる可能性があるため、追加費用は用途によって大きく変わります。

  • 〜6畳以上:約180万円〜

6畳のお部屋は最近の事例だと主寝室や子ども部屋(2人部屋)などで採用される広さです。家族の人数が多かったり、広い空間が必要な趣味がある方は、頭に入れておいてください。

1部屋増やすとどれくらい?広さと費用の目安

費用がアップしてしまうポイント

上記では追加でかかる建築費を広さ別でご紹介しました。今度は逆に費用を抑えたい場合に役立つ、どこで費用がアップしてしまっているかを見極めるポイントをご紹介します。

建物の形

建物の形は、建築費に大きく関わってきます。仮に同じ面積のお家を建てたとしても、真四角の長方形のお家とコの字型のお家では外周部の長さが変わってくるため、材料費がかかりコストアップに繋がります。

1,2階の大きさのバランス

1,2階共に15坪で30坪の総2階のお家と、1階が25坪で2階が5坪の30坪のお家。費用が高くなるのはどちらでしょうか?

答えは後者です。同じ床面積のお家でも、1階が大きくなるとその分基礎や屋根にかかる材料費がかかるため、コストアップに繋がります。平屋建ての場合も同様です。

家のバランス

吹き抜け

開放感が得られる吹き抜けは魅力的ですが、床がなくても面積に算入されてしまうので坪数が増え、コストアップになります。さらに吹き抜けを作る場合、内部に足場が必要になるので足場代もかかります。

費用をかけるべきポイント、かけなくても良いポイント

今までのお話でいくつかのポイントを押さえてきました。では実際にどこにお金をかけたら良いのか?どこはかけなくても良いのか?という点について解説します。

費用をかけるべきポイント

費用をかけるべきポイントは、大きく分けると建てた後にリフォームが大掛かりになる部分です。

構造躯体や壁内といったお家の骨組みに直結する部分は、一度建てたらその後に費用をかける方はそう多くありません。耐震性能や断熱性能などにこだわりたい方は新築の段階で伝えておきましょう。また、床材は最も長い時間触れている部分であり、お家の雰囲気にも影響するので費用をかけても良いポイントだと言えるでしょう。

費用をかけなくても良いポイント

キッチンや浴室、トイレなどの住宅設備は構造躯体に比べて耐用年数が短く、20〜30年経つとリフォームが必要になることが多いです。また、住宅設備はどんどん進化しているので最新の設備を採用しても、1年後にはいわゆる型落ちになってしまうこともあります。余程のこだわりがなければ住宅会社の標準仕様のままでも性能は十分と言えます。

また、序盤にご説明した外構工事も、暮らしに合わせて徐々にアレンジができるので最初から費用をかけなくても良いのではと考えます。

費用をかけずにおしゃれに魅せる工夫

建築時に大きな費用をかけなくてもおしゃれなお家をつくる工夫はたくさんあります。壁の一部のみアクセントを設けたり(下記写真)ニッチ(壁をくり抜いた飾り棚)は安ければ1〜3万円程度から可能です。また、棚を付けたり壁に材料を貼ったり、木部を塗装してみたりといったDIYでできそうな部分は引越し後にDIYで作ったりといった形で費用を抑えることもできます。SNSで情報収集をすればたくさん出てくるので、自分たちでできそうなアレンジかどうかを住宅会社にも相談してみると良いでしょう。

費用をかけずに部屋をおしゃれに魅せる工夫

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まとめ

今回は、注文住宅を計画する際にかかる費用と、その費用がどこにかかっているのか?どこにかけたら良いのか?などご紹介しました。

住宅会社が提示する見積もりに入っている内容と別途かかる費用を見極めなければ、最初の見積もりから大きくコストアップしたなんてことになりかねません。最終的に決断するのは自分たちです。今回の記事が決断される際の参考になれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。